肩痩せ注射はどれくらいの頻度で打つべき?

すべての人が生まれつき美しい首肩ラインを持っているわけではなく、その最大の原因のひとつが「僧帽筋」です。僧帽筋は首から肩にかけて位置する筋肉で、肩のラインに大きな影響を与えます。特に男性のトレーニング愛好者は、上半身を安定させるために僧帽筋が発達していることが多く、トレーニングの安全性向上に貢献します。

一方で、女性にとって発達した僧帽筋はあまり歓迎されません。この筋肉が目立ちすぎると、首が短く太く見え、体ががっしりして見えることがあります。全体的にスリムであっても、肩まわりが大きく見えることで「たくましい」印象を与えてしまい、フェミニンさが損なわれてしまうのです。そのため、多くの女性が肩痩せ注射に頼るようになります。

 
 

肩痩せ注射の仕組みは、小顔注射やふくらはぎ痩せ注射と同様で、ボツリヌストキシンを僧帽筋に注入し、神経の信号を一時的に遮断することで筋肉をリラックスさせ、徐々に筋肉を小さくするというものです。その結果、肩まわりがすっきりとし、美しいラインが形成されます。ボツリヌストキシンは小顔や美脚の施術で知られていますが、実は最も安定した効果が出やすいのが肩です。肩の筋肉は日常生活で意識的に動かす機会が少ないため、効果が長持ちしやすいのです。

注射から約3週間ほどで変化が現れ、4~6週間で最終的な効果が現れます。ボツリヌストキシンは筋肉の動きを一時的に抑制するタンパク質であるため、効果の持続期間には限りがあります。一般的に効果は4~6か月続き、維持するには3~6か月ごとの再注射が推奨されます。

 
 
 

ボツリヌストキシンの体内での代謝期間は約8~10か月とされており、安全性の高さを示しています。ボツリヌストキシンA型を僧帽筋に注入した場合、およそ15日で効果が現れ始め、4~12週間でピークに達し、6~8か月ほど効果が持続します。その後、体内で分解が進み、新しい神経筋接合部が形成されることで、筋肉の機能は徐々に回復します。つまり、肩痩せ注射の効果は永久ではなく、持続的な効果を得るには継続的な施術が必要です。また、効果の出方や持続期間には個人差があります。

肩痩せ注射は一度で永久的な効果があるわけではなく、施術の間隔は原則として3か月以上あけるべきです。年間2〜3回の注射が一般的ですが、満足のいく肩のラインが得られた場合は、2回目や3回目の注射までの期間を延ばすことも可能です。通常、5〜8回ほど継続すると、僧帽筋の形状が安定します。重い物を持たない、肩や首を酷使しないなど日常生活に注意すれば、再発のリスクも低くなります。ただし、不定期な注射はおすすめできません。安定した効果を得るためには、一定の間隔で続けることが重要です。

 
 

ボツリヌストキシンA型は、非侵襲的に即効性のある効果を得られる一方で、短期間に頻繁に注射すると、薬効が強まりすぎて筋肉が過度に弛緩し、日常生活に支障をきたす可能性があります。確かに筋肉の萎縮は促しますが、筋肉そのものが消えるわけではなく、施術を中断すれば効果は可逆的であり、安全性も確保されています。

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