第五世代サーマクールに副作用はあるのか?

近年の美容医療業界に注目している方ならご存知の通り、サーマクールはアンチエイジング分野において最も人気のある施術のひとつです。効果が高く、ダウンタイムが短いため、若年層からミドル・シニア世代まで幅広く支持されています。初代のThermaCoolから進化を遂げ、現在では第五世代Thermage FLXに至っています。

サーマクールは世界で33件の認可特許を持ち、1回の施術でリフトアップ・引き締め・シワ改善といった明確な効果が期待できる美容医療機器として、国際的に認められています。しかし、これほど「完璧」に思える治療法でも、副作用のリスクはゼロではありません。

結論から言えば、副作用の可能性はあります。
サーマクールはRF(高周波)による熱エネルギーを真皮層に届けることで、肌にあえてダメージを与え、自己修復機能を活性化させ、新たなコラーゲンを生成させて肌を再構築する治療です。つまり、サーマクールは「一度壊して再生させる」プロセスであるため、一定のリスクを伴うのは避けられません。

 

皮膚は人体の最前線にある防御壁です。
この治療で最も多く、かつ深刻な副作用は「熱傷(やけど)」と「顔の凹み(脂肪減少による陥没)」です。これらの副作用は、主に機器そのものの品質不良や施術者の技術不足によって引き起こされます。

特に注意すべきは、機器の正規性です。
第五世代サーマクールFLXの人気の高まりとともに、偽造品・模倣品が市場に溢れています。正規品は高額であるため、利益目的で粗悪な模倣機器を使用する悪質な業者も存在します。
このような偽造機は、極板から照射ヘッドに至るまで、すべての部品が基準を満たしておらず、スキャン機能がない、温度や深さを精密に制御できないなどの致命的な欠点を抱えており、不可逆な熱損傷を引き起こす危険性が非常に高いのです。実際に、偽造サーマクールによる熱傷事故の報道は後を絶ちません。

 

また、正規の運用では、照射ヘッドは「一人一回使用」が原則であり、開封後2時間以内での使用が推奨されています。
しかし、コスト削減のためにヘッドを使い回す非正規機関も存在し、冷却成分が失われた照射ヘッドによる施術は、やけどのリスクが極めて高くなります。このようなケースでは、施術ミスの証明も困難で、被害者側が泣き寝入りすることも少なくありません。

したがって、治療を受ける際には、必ず認可を受けた正規の医療機関を選ぶことが大切です。
例えば、イギリスの国家医療監査機関CQCに認定されたAi Beautyは、ヨーロッパでいち早く第五世代Thermage FLXを導入したクリニックであり、使用している機器の正規性は確かなものです。このような正規クリニックでは、照射ヘッドも現場で開封し使い捨てるなど、全工程が厳密に管理され、安全性が確保されています。

 

では、正規機器を使用していても、なぜ「顔の垂れ」や「陥没」といった副作用が起こるのでしょうか?

それは施術を行う医師の技術と知識に大きく左右されます。
サーマクールは高度な技術を要する治療であり、美容師ではなく、経験豊富な医師による繊細な操作が求められます。特にエネルギーを過剰に照射してしまうと、脂肪細胞が壊死し、顔を支えている「脂肪の柱」が消失してしまうため、逆にリフトアップとは反対に「顔の凹み」や「たるみ」が引き起こされてしまいます。

とくに、頬骨上(アップルゾーン)、耳前部、内頬、こめかみなどの部位は注意が必要で、エネルギーは高ければ高いほどよいというわけではありません。また、照射数も多すぎると、顔のラインが破壊され、深刻な凹凸のある仕上がりになる危険性もあります。

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