涙袋(Tear Trough)は英語で何と言う?

「老化は目元から始まる」と言われるように、目元の老化は顔全体の年齢印象に大きな影響を与えます。一般的な目元の悩みとして、dark circles(黒クマ)、eye bag/eye pouches(目の下のたるみ)、crow’s feet(目尻の小ジワ)などが知られていますが、tear troughもまた、老け顔の原因の一つであり、多くの若い人にとっても避けられない外見の悩みとなっています。

英語では、泪沟は通常 tear trough と呼ばれますが、lacrimal groove という表現を使うこともあります。tear troughは、目頭(内眼角)から鼻側にかけて下まぶたに現れる溝状のくぼみを指します。これは眼窩隔膜下縁の軟部組織が萎縮・下垂することによって生じます。人によっては頬まで広がることもあります。
tear troughのくぼみは周囲の皮膚とのコントラストによって強調されるため、下まぶたが膨らんで見え、eye bag(目の下のたるみ)と間違われることもありますが、実際には逆で、tear troughは凹んだ立体的なラインです。そのため、dark circles(黒クマ)よりも隠すのが難しく、メイクで光の効果を工夫しても根本的な解決にはなりません。一度できてしまうと、老けた印象を隠すことは非常に困難です。

tear troughは主に、true tear trough(単純なくぼみ型)とtear trough with bags under eyes(たるみを伴う型)に分類されます。前者は単なるくぼみだけ、後者はくぼみに加え目の下のたるみも伴う、より複雑な状態です。

 
 

近年では、tear troughは高齢者だけの悩みではなく、若い世代にも広がっています。これは、tear troughの形成が単なる加齢だけでなく、長時間の紫外線曝露や不規則な生活習慣など後天的な要因にも関係していることを意味しています。
さらに、tear troughのような立体的なくぼみは一度できると、スキンケア製品だけで改善することはほぼ不可能です。そのため、tear troughに対応する aesthetic medicine(美容医療)の施術が登場しました。

 
 

中でも一般的なのは、hyaluronic acid(ヒアルロン酸)を用いたTear trough fillers(くぼみフィラー)です。これは、hyaluronic acidをtear trough部分に注入して、くぼみやwrinkle(シワ)を埋めると同時に、皮膚に潤いを与える施術です。non-surgical(非手術)、minimally invasive(低侵襲)という特徴を持ち、injectable aesthetics(注入系美容施術)の中でも非常に人気があります。特に人気なのが、スイスTEOXANE社製のTEOSYAL REDENSITY IIで、smooth out, plump and nourish(滑らかに、ふっくらさせ、肌を育てる)というコンセプトに基づき、目元専用に設計されたhyaluronic acid製剤です。

また、加齢によってtear troughがさらに深くなった場合には、より本格的な改善のため、eye rejuvenation(目元若返り)と呼ばれる機器を用いた施術を検討する必要があります。例えば、Thermage(サーマクール)、Radiofrequency (RF) Microneedling(高周波マイクロニードル)、Endymed iFine、FOTONA 4D PROなどの施術があり、これらは目元のコラーゲン再生を促し、引き締めとハリをもたらすAnti-aging(抗老化)メニューです。初期老化のサインが見られる方には特に適しています。

もちろん、目元は非常に繊細な部位であるため、注射でも機器施術でも安全性が最優先です。ロンドンで施術を受ける場合は、英国国家医療監督機関であるCare Quality Commission(CQC)の認証を受けたクリニックを選ぶことをおすすめします。例えば、ロンドンのAi Beauty Clinicなど、正規機器を扱う大手クリニックで施術を受ければ、安全性と効果の両方が確保できます。

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