による肩の痛みの治療

肩の痛み

肩の痛みとは、肩や肩関節の周辺に感じるあらゆる痛みのことを指します。肩関節は人体の中で最も可動性の高い関節で、筋肉を骨に固定する機能を持つ4本の腱を含んでいます。肩の腱の周りに腫れや炎症、断裂、骨の変化などがあると、腕を上に上げたり、後ろに下げたり、まっすぐ伸ばしたり、前に出したりしたときに痛みが生じます。

一般的な原因としては、滑液包炎、腱板炎、4つの腱のいずれかの断裂・切断などが挙げられます。不安定肩と脱臼は非常に一般的で、この複雑な部位にさまざまな症状をもたらします。

ボトックス(A型ボツリヌス・トキシン)

A型ボツリヌス・トキシン注射は、トリガーポイントがはっきりしている患者様や筋肉が恒常的に収縮している患者様、筋肉の痙攣に伴う頭痛がある患者様におすすめの治療法です。ボトックスはA型ボツリヌス・トキシンの販売名で、ボツリヌス菌と呼ばれるバクテリアの一種であるクロストリジウム・ボツリヌスに由来します。ボトックスを筋肉に注射すると、脳から送られてくる筋肉の収縮を指示する信号を遮断することができます。ボトックスは、関係する筋肉の緊張を効果的に和らげ、全身にパニック信号を送らないようにすることで、そうした筋肉をターゲットにします。体は痛みを感じていないと思い込みます。ボトックスは、3ヶ月から6ヶ月の間、筋肉をリラックスさせ、その後、筋肉が痛みや痙攣なしに正常に収縮するようになることが期待されます。

施術

まず、治療を担当する医師が時間をかけて各トリガーポイントを特定し、その部分をペンでマーキングします。その後、クロルヘキシジン消毒スプレーで患部を消毒し、美容​外科用の細い針で即効性のある局所麻酔薬を注入します。

施術の結果

ボトックスの大きな利点の1つは、回復にかかる時間がほとんど、または全くないことで、多くの人が体調を崩すことなくすぐに日常生活に戻ることができます。治療の効果は約3~6ヶ月持続し、この期間の後に施術を繰り返し受けることができます。